タイルの形(タイルの大きさやデザイン)を作りだす工程です。水分の少ない原料を金型に充てんし、1平方当たり約200kgの力で、原料を押し固め、タイルを作る方法(乾式成形)と、水分の多い原料(焼き物から連想される、ろくろを回しながら作品を作る際の原料)を使ってタイルを作る方法(湿式成形)があり、弊社は、乾式成形で、タイルを成形しています。
乾式成形後の生素地(なまきじ)は、お菓子の「らくがん」をイメージしてください。
乾式成形の優れている点は、さまざまな形のタイルが成形でき、タイル寸法が安定していることで、湿式形成の優れている点は、芸術性の
高い焼き物らしい、製品が作れることです。
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タイルに色をつける工程です。
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施ゆう方法は、霧吹きを思い浮かべてください。ゆう薬を空気圧でタイル生素地の表面に吹き付けています。 空気圧が低いと粗い斑点模様が表現でき、施ゆうするスピードが遅いと、タイル表面に「ぼかし」が表現できます。一つのタイルに、複数のゆう薬を使って、複雑な色合いを表現することもできます。 ゆう薬とは、うわぐすりのことで、焼成工程で溶融し、ガラスの一種になります。 |
原料自体に色を付け、タイルの色を表現する方法もありますが、色合のバリエーションや、色の表現力では施ゆうによって色を付ける方が優れています。
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施ゆうしたタイルをそのまま焼成できない為、さや(≒焼き台)に施ゆう後のタイルを載せる工程です。 施ゆうしたタイルをそのまま焼成できない理由は、弊社の焼成炉が、トンネルキルン(トンネル窯)である為、タイルを台車に乗せる必要があること タイル表面に施ゆうした“ゆう薬”は、焼成工程で溶融する為、タイル同士を積み重ねることができないこと等です。 タイルの大きさや、厚さによって、使用する“さや”を変えています。 |
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台車にさや詰め後のタイルを載せる工程です。 弊社の焼成炉は、トンネルキルン(トンネル窯)の為、さや詰め後のタイルを台車に積み、台車ごと、焼成しています。 1台車で、約50㎡の壁面に施工できるタイルが焼成できます(45mm二丁換算)。 |
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その日に生産したタイルをその日のうちに先行して窯入れして、翌日に焼成後のタイルを確認し、生産したタイルが、生産指示通りのタイルに仕上がっているかを確認します。
通常では成形したタイルが焼成され、窯から出るのは成形後、3日~4日後となり時間がかかりすぎる為、先行して窯入れしています。 先行品(先行して窯入れしたタイル)は、寸法は、もちろんのこと、タイルの色合いや、タイルの光沢具合も確認します。 弊社では、さまざまな面状(タイル表面のデザイン)のタイルを生産していますので、タイル寸法を安定させる事が、とても重要です。先行品の寸法測定結果をタイル寸法を安定させる事に役立てています。
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